ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団『私と踊って』

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14列目で観ました!
なんて、贅沢な…!
となりの席に座ってた若い女の子達の会話。
「ね、この人って有名な人?」
「うん、マイケルジャクソンと同じくらい有名だよ~」
って、えー!
アバウトすぎでしょ!!
と、開演前にこんな会話をきいてから、
観劇。
んー、やっぱり到底ピナの領域には達せない、と思いました。
しかも、この作品70年代に初演って、
どんだけ、時代さきどてるのでしょう?
というか、未だに2000年代の私たちがついていけてないというか。
まあ、そもそもアバンギャルドとかモダニズムとかコンテンポラリーとかそういう言葉は、
ピナには似合わない。
コンセプチュアル的なことは、どの作品を観てもがっちり感じ取れたことはないけど、
とにかくダンサーさんたちが好きです。
ぜったい、全員見分けつく。
衣装とかも、似てるのに、全員が自分という核をしっかり持って、
他のメンバーが自分とは違う核を持ってることもも認識して、
舞台に立ってるからかな。
全員、ちょっとしか出てない人でもとにかく印象にのこる。
あとは、むき出しの表情かな。
あれを、みちゃうと、
もうそれぞれのダンサーさん達の人生に一瞬でも立ち会っちゃった感じがして、
もう人ごととは思えない。
それにしても、新宿文化センターまでの道のりの治安は悪いと思いました。

沢木耕太郎『無名』とおばあちゃんが死んだ日

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ノンフィクション作家として有名な、沢木耕太郎さん。
『無名』は自身の父親のことについて書かれた作品です。
『無名』っていう、タイトルがやけに重い感じがして手に取りました。
「無名」な自分の父親が、沢木さんの文章によって「有名」にかわる訳でもなく、
やっぱり「無名」なまま読み終わりました。
だからこそ、私は、去年死んだおばあちゃんのことを思い出してちょっと泣けました。
去年の5月、私の10日間にわたる公演がおわり、バラシまでしっかり終わったところで母からの連絡。
急いで、電車に乗って実家に向かいました。
最後ののりかえが終わったとき、母からおばあちゃんが亡くなったことを聞いて、
地元の駅に着いて、もう一回電話して病院に行く!って行ったら、
もうお家に向かってるから家で待ってなさいって言われました。
でも、どうにもこうにも駅から徒歩5分の道のりを歩きたくなくて、泣きながら父方のおばあちゃんに電話して、
おばあちゃんが死んだことを報告しました。
駅のバスロータリーで、父方のおばあちゃんはずっと電話越しに私の泣声を、
なぐさめるわけでもなく、ただただ聞いていました。
こうやって、誰にも、「無名」で、かけがえのない家族がいて、
そういうことを、思い出させてくれる本ってやっぱりすごいな、と思いました。
沢木さんの本は、ほかの作品にしても、どんなに自分の経験、調査を詳細に書いていても、
やっぱりプライベートな範囲を完全に超えていて、
小説として、パブリックなものとして成立していると思います。
いつもいつも、人間ってやっぱり愛おしいって、思わせてくれる作家さんだと思います。

ロルフィング 10セッション 終了

昨日ロルフィング全行程が終了しました。
終了後、半年間は体の変化が続くと言われています。
劇的な変化はありませんが、絶対的に言えるのはひとつの身体をわたしが「もっている」って感覚ができたことかな。
大切な物を、所有してる感じ。
だから、なにかふだんと違う感覚とかがおきたとき、すぐ意識を傾けたくなります。
たとえば、サンダルとかはいててバランスくずしたときとか。
あとは、自分の後ろにも空間があるってことを実感しました。
当たり前のことだけど。
わたしは、集中するときおでこと目ですべてを感知しようとしてた気がします。あと、緊張してるときとか。
よく、上目遣いを指摘されてたし。
でも、自分の背後の空間を意識することで、なぜかすとんと、いい場所に落ち着いてる感じで、楽になったような気がします。
これからも、身体の変化が楽しみです。
いままで、アーティスト=不健康 的な無駄な憧れをもっていましたが、これからは、自信をもって健康を誇りたいと思います(笑)
ちなみに2年半、風邪ひいてません!!

桐野夏生『ファイヤーボール・ブルース』

女子プロレス界のはなし。
あとがきで、桐野さんは、
女にも荒ぶる魂がある、まず、そのことをわかっていただきたい。
と書いている。
主人公火渡のイメージになっているのは、プロレスラーの神取忍選手。
男よりも男らしく、女よりも美しいと、かかれています。
『新しいジェンダー』だと。
一時、男女平等傾向がたかまったけど、やっぱり女にも男にも、性別を超越した人っていうのは、いるわけで、
女性として、ジェンダーフリーを訴える前に、まず、その域を目指したいと思いました。