初めてのアルバイト、そして、ダブルブッキング。

久しぶりのいいお天気です。
昨日は、初めてのアルバイトの日でした。
15区にある小さな日本料理のレストラン。
お客さんは、みんなフランス人で、緊張しました。。
サービスは、日本人の誉れだから、言葉が変わっても、
日本っぽくしたいと思いました。
コンセルバトワールの方は、新たな問題勃発。
試験日がやっと送られて来たと思ったら、
普通に他の区のコンセルバトワールの試験日程とかぶっていた…
しかも、変更は出来ませんとか、書いてある。
でも、日程を自分で選んだ訳ではないから、運ってことなのかな…
いまの自分にとって、ワークショップ形式の方が有利なのか、発表形式のが有利なのかさっぱりわからないので、
選べない…。
とりあえず、相談。
とりあえず、練習。
とりあえず、緊張。
とにかく、指示が聞き取れないことにはどうしようもないから、
試験まではなるべくフランス人と一緒にいようと思って、
昨日の夜は、友達に誘われて踊りに行ったら、
あんまり話さず、楽しんでしまった…
2ヶ月、フランス人の女の子とシェアしたおかげで、
恋バナだったら、得意なんだけど…
とりあえず…
とりあえず、ストレッチしよう。

動機書の作成、そして試験課題。

通常、パリの区のコンセルバトワールは各区にあります。(20区)
演劇の場合、そこから3校選択して、
6月中にオンラインにて申し込み。
そして、格学校ごとのことなる試験を受けます。
私が、選択したのは、7区、15区、16区。
15区はパリの中で、最も有名で、倍率も高いと言われています。
7区、16区は、演出の授業があるので選択。
試験内容も見事にばらばら…
7区:意思表明のため一度全員集合→3日間のワークショップ(一次)→最終試験(内容未定)
15区:8月中に履歴書と動機書の作成、送付→古典戯曲から3分間のダイアローグ選択、発表(一次)→現代戯曲からダイヤローグ選択、発表+自由課題(過去の自分の作品等をプレゼンする。)
16区:古典、現代問わず、戯曲を選択肢、ダイヤローグを発表。
問い合わせたところ、モノローグはいっさい禁止。
自分で相方をさがして、試験当日同行してもらうのとこと。
とりあえず、先週はぎりぎりまで15区のための動機書を作成。
かなりフォーマルな文章が必要で、
フランス人に手伝ってもらいながら丸3日かかった…
戯曲の稽古もなかなか進まず…
古典の戯曲は、普段話すことばと順序がちがかったり(日本でいう倒置?)
発音の問題があったりで、
一緒に試験を受けてくれるパートナーのフラストレーションを全身に感じながら稽古…
私がぜんぜん覚えられないのに、彼もかなりねばってくれて、
少しは進んだかな。
先週は、完全に見捨てられかけたけど。
今週は、彼の友達に頼んで観てもらおうって言ってくれた。
なんで、もっと早く言わないの?っておこられた。
でも、今年はもう無理だと思ってたし。
『頼まれればいくらでも協力するけど、促す気はない。』
こんな感覚を強く感じる。
自分が動かないと煽ってくれる人はいない。
無名って大変(笑)

地獄の夏休み、多分終焉。そして、『L’Evaporation de l’homme 』

パリに来て、もうすぐ2ヶ月ですが、
あり得ないほどの地獄を見ました。
理由のない苦しみほど、苦しいものはないと思いました。
理由があれば、その解決に全力を注げばいいからね。
性格とか悪くなったなあって、客観的にかなり感じました。
実際、自分から人が遠のいていくような感じがしていたし。
でも、先週、やっと、いっこ、小さい小さいチャンスがありそうだったから、
それをとりあえず後回しにしないでみました。
パリの区のconservatoireの試験(オーディション)、
http://http://www.paris.fr/accueil/Portal.lut?page_id=7174&document_type_id=4&document_id=35627&portlet_id=16597
完全にあきらめてたけど、
周りの人たちがが動いてくれたので、ここに捕まるしかないと思って、
流されてみようと思います。
ポール・クローデルの『マリアへのお告げ(L’Annonce faite à Marie)』練習中。
フランス語で台詞とかあり得ないけど、
演劇やってる友達が、一生懸命、わかりやすい古典を選んでくれて、
説明してくれて、
後戻りできないな…さすがに。。
しかも、さらに動機書をフランス語で書かなきゃいけなくて、
完全に挫折しかけたけど、
スタバで書いてたら、
隣りでコーヒー飲んでた銀行員の人(しかも私が口座もってる銀行!)が、
なぜか手伝ってくれて、
ひどすぎてその日終わらなかったから、
次の日まで一緒にかいてくれた… 
奇跡。
ということで、だめでもともとだけど、
受けるだけ受けてみようと思います。
限りなく無謀なことに挑戦している人に対して、
人は優しい。
写真(2011-08-23 07.51) #2
もうすぐ、お引っ越し。
フランス人の女の子の家にお世話になってました。
記念に写真とってくれた。
9月から、こっちの不動産屋さんでさがした新しいお部屋に移ります。
日当り良好。
そういえば、こないだ今村昌平監督の『人間蒸発』(L’Evaporation de l’homme )を観て、
心の底から、謙虚な気持ちになりました。
http://www.allocine.fr/film/fichefilm_gen_cfilm=16561.html
19783684.jpg
1967年に、あれだけのことをやってた人が既にいたってことは、
わたしは、どんだけのことを、
知ったり、触ったり、考えたり、
しなきゃいけないのかと愕然とした。
やっぱり、あと、57年しか生きられないなんて、
無理!!!
絶対足りない!!!
全然足りない!!!!!

私の演劇史上最大の事件を、

目撃しました。
いまいち冴えない、パリの毎年夏に行われているフェスティバルの参加団体。
http://www.quartierdete.com/programme/spectacles/?id=844
Les 26 000 Couverts
http://espaceclient.fr/26000/index.htm
人間って本当に驚いたときとか、感動したときとか、興奮したときとか、
全く外見には、何も現れないんだな、ということを実感させられました。
もう完全に、『無』
子どもの頃に、誰もが読んだであろうミヒャエル・エンデの物語『モモ』のなかに、
「虚無」ということばが、なんども出てくるけど、
究極の無になってしまって、
あ、虚無ってこんな感じかしら、とか、一瞬思いました。
『Beaucoup de bruit pour rien de Shakespeare』
ーシェイクピアのから騒ぎー
それにしても、まだ、ツアー中なので、
内容は書きません。
ついでに、ツアー情報。
http://espaceclient.fr/26000/image/fichierUpload/calendrier.pdf
というか、書いたら、不毛じゃなくなってしまうから。
演劇の不毛さって、本当に魅力的だと思う。
何がすごかったかだけを、説明すると、
全く気づかないうちに、公演がはじまっていて、
全く気づかないうちに、舞台上にいて、
全く気づかないうちに、俳優の一部になっていて、
全く気づかないうちに、台詞をしゃべっていて、
全く気づかないうちに、2時間経っていて、
突然、カーテンコールがはじまって、
私は、うまれてはじめて、ブラボーって10回くらい叫んでいた。
私が過ごした2時間は、確実に『現実』だったはずなんだけど、
全く気づかなかったけど、やっぱりそれは上演時間2時間の『お芝居』だったようで、
つまり『虚構』だった。
ということは、私の『現実』はどこに行ってしまったのか。
あのとき、私は、いったい何を根拠に、
私の時間が、『現実』だと確信していたのだろうか。
だって、劇場に『お芝居』を観に来ていたのに。
あのとき、自分が考えていたこととか、感じていたこととか、
全部、明確に思いだせる。
でも、いま考えると、やっぱりただの『作り話』みたい。
まるで、『台本』。
たぶん、あのとき、
私は、観客の私じゃなくて、
多分、役者だった。
あたえられたタスクをこなしていた。
ぐるぐるぐるぐるぐる。
こういうことがあるから、
明日もまた、劇場に行ってしまうよね…

『Le Gamin au vélo』

今年の5月公開の映画。
見逃したと思ってたら、まだやっていた!!
そのまま訳したら、『少年と自転車』
Takenaka Kyoko web
2011年度カンヌ映画祭のグランプリ作品です。
パリの映画館事情が、いまいち謎に包まれていますが、
たいてい、どっかでいつまでも上映しています◎
サン・ラザールの古い映画館、Saint-Lazare Pasquierにて。
ここは、ちょっと伝説の映画館で、
前に、ピナ・バウシュのドキュメンタリーを観たときはじめてはいって、
なんと、客席が3列しかなかった!!!
うしろの方に、少し座席はあるもののほぼ3列!
そのときは、お洒落なおばあさんと二人っきりで、なぜか隣同士で観ました。。
監督は、カンヌ常連で、ベルギー国籍のJean-Pierre氏とLuc DARDENNE氏。
兄弟で作っているみたいです。
予告:http://www.allocine.fr/video/player_gen_cmedia=19211617&cfilm=179072.html
お父さんに捨てられて孤児院で生活している男の子シリルと、
偶然、お父さんが売ったであろう自転車をみつけた美人美容師サマンサ。
そして、シリルは毎週末を彼女の家で過ごすようになる。
フランス語で、お父さんを呼ぶとき、
パパの、2個目のパの音にアクセントがつく。
この呼び方が、なんとも切ない。
親子って、すごい。
『宇宙』
二人の間に何も理由とか、常識とか、損得とか、存在しないから。
シリルは、彼を捨てて、別の若い女と一緒になった父親に、
会うことだけがすべて。
会っても、やっと会えても、あたりさわりない言葉をひとことふたことかわすだけ。
しまいには、近所の不良にそそのかされて、強盗したお金をお父さんに届けにいく。
展開が予想できそうでできないぎりぎりのラインを、
ころころと進んでいく。
ダルデンヌ兄弟共同監督作品:『イゴールの約束』(1996)、『ロゼッタ』(1999)など。『ロゼッタ』は1999年カンヌ映画祭でパルムドールを受賞。ブリュッセル自由大学の脚本講座主任教授。