ぎゅうぎゅうのアゴラ劇場に行ってきました。
http://hi-bye.net/
なんだか、とっても価値観とか、がらんと、
ひっくり返されてしまうような作品を観てしまいました。
いままで、舞台芸術において、
ストーリー性よりも、空間とか、時間とかの感覚のが、重要だと勝手に思っていまいした。
ストーリー性の強い作品を上演するなら、
映像の方が、役者の細かい表情の動きとかよく見えるだろうな。とか。
いや、勘違い、甚だしかったです。
ストーリーが、空間に作用してたら、いろんなミラクルが起きるんですね。
というか、難しい話は抜きにして、
とにかく、役者さん4人と、大勢の人間が、
同じ一つの四角い箱のなかに、いま、一緒にいるんだなっていう実感が始終ありました。
そして、彼らのことを「観てる」というのではなく、
まさしく「出くわしてしまった」感、
そして少しの、
見てはいけないものをみているような「そわそわ」感。
そして、舞台上でおこってることと、客席でおこっていることのずれが生み出す、
史上最強に美しい「よどみ」が、
目に見えないのに、つよくはっきり存在していました。
これは、もう絶対、劇場にいたから味わえたものとしかいいようがなくて…
ありがとうございました!!!
ハイバイの『ヒッキー・カンクーントルネード』のプルヌスホール公演を観た時、
座席がL時型で、自分から見える客席のお客さんたちの、
反応のバラエティーさが、今でも忘れられません。
爆笑してるおじさんのとなりで、号泣してる女子大生。
こういう空間って、
もう神懸かり的な感じがしてならないです。
おおげさではなく。
上演時間75分。
チケットは完売してるみたいですが、
立ち見でも絶対オススメです!!!!