『谷崎潤一郎マゾヒズム小説集』

このタイトルと表紙、惹かれましたー…。
$Takenaka Kyoko web
新潮社文庫で、谷崎はほぼ読破していたのですが、
このタイトルで編集されると、
おんなじ作品でも、ちがう感じを抱いてしまったり。
『少年』という作品なんて、最初読んだ時は、ただの過激な子どもたちのちょっと暴力的なはなしだなあ、なんて思って読んでいましたが、
この本で読んだら、マゾヒズム!!
この感覚がマゾヒズム!なんですね!!
ちなみに、「マゾヒズム」を引いてみると、
肉体的精神的苦痛を与えられたり、羞恥心や屈辱感を誘導されることによって性的快感を味わったり、そのような状況に自分が立たされることを想像することで性的興奮を得る性的嗜好の一つのタイプである。
この「マゾヒズム」という一見、異常な現象が、
谷崎の計算され尽くされた美しい文章によって、
どうにもこうにも官能とか、性的なものには、とどめられない、
力強い人間の本質見たいのが見えてきてしまうんです。
で、「汚い」とか「気持ち悪い」とかの最上級までいったところで、
一発逆転!!
床一面ののコスモスとか、きらびやかな宝石とか、
そんなもの目に入らないほどの、「美」とか「純」とかが現れちゃうんですね。
これだから、気持ち悪いものって隅に置けません。
『魔術師』とくに、お勧めです。
〈内容〉
エスカレートする遊びの中で、少年と少女が禁じられた快楽に目覚めていく「少年」、女に馬鹿にされ、はずかしめられることに愉悦を感じる男を描く「幇間」、関東大震災時の横浜を舞台に、三人の男が一人のロシア人女に群がり、弄ばれ堕ちていく「一と房の髪」など、時代を超えてなお色鮮やかな、谷崎文学の真髄であるマゾヒズム小説の名作6篇。この世界を知ってしまったら、元の自分には戻れない。

『22歳からの国語力』、トイレに『ウケる技術』

私の愛読書『ウケる技術』の編集者の川辺秀美さん。
$Takenaka Kyoko web
この本は、本当に、勉強になりました。
ツッコミから、テンドンとかとか、もう笑いとれるようになりたい!!とおもって、
どうやら、サラリーマン向けの本だったみたいなのですが、
トイレにはいるたびに、熟読していました。
成果は、出てないと思うけど、人と話したい意欲は湧きまくりました。
目指せ!ウケる人!!
そんな川辺さんの著書を発見しました。
『22歳からの国語力』
$Takenaka Kyoko web
あっというまに、読んでしまいました。
コミュニケーションは、サッカーだそうで、
頭も使えるし、作戦も立てられるし、鍛えられるみたい!
コミュニケーションで、一番大事なのは、自分を知ること。
何個か、エクササイズが載ってたので、やってみました。
まずは、映画とか本とか音楽とか、自分のなかのベスト3を挙げてみる。
案外、いきなり言われると出てこないものです。
もう一つは、30分100個づつの目安で、
自分のすきなものときらいなものをひたすら書き上げてリストにしていく。
やってみると、意外にきらいなものとすきなものがだぶっていたり、面白いリストが出来上がります。
目的は二つ、
一つは「好き」をはっきりと認識すること。
もう一つは、「嫌い」なものに隠れた真の理由を探ること。
そこで、冷静に検証してみると、
まるで他人のように、自分というひとが、見えてきたような感じがしました!
面白い。
あと、ここで、頭で考えるのではなく、
ひたすら手を使って書く、ということも重要みたいです。
コミュニケーションて、相手のことを考えがちだけど、
まず自分ってものの、取り扱い方を知ることなんだなあ、と改めて思いました。
自分って、
一番身近で、一番よくわかんない奴、
だから、たぶん、飽きないです。
 

立川談志『人生、成り行き―談志一代記』

最近、文庫化された本です。
$Takenaka Kyoko web
年末、NHKの番組紹介番組で、談志さんのドキュメンタリーのダイジェストをみてから、
談志さんにくびったけです。
ワンシーンしかみてないのですが、
談志さんが、地方のかなりへんぴな寺で、寄席をしたときのこと。
ファンの皆さんが、それこそ山こえ谷こえ集まってくるんです。
普段の演芸場とは違う、厳かな寺での贅沢な寄席に、
もちろん、お客さんは、大喜び。
絶えず笑い声が、響き渡ります。
しかし、終演後の、談志さんの表情は、誰が見てもわかるほど、不機嫌。
「あんなとこで、笑っちゃ困るんだよ。」
何を言っても、大ウケの客席が気に入らなかったようです。
お客さんにも、最高の質を求めているのですね。
お客さん、一人一人が、自分の意志で、その価値を判断し、それをいろんなかたち=態度で表現すること。
一流の芸を、観るには、観客側にもれっきとした責任があるんだと思いました。
そんなこんなで、落語界でもアウトロー的な存在の談志さんの、一代記が面白くない訳ありません。
聞き手は、演芸評論家で落語立川流の顧問でもある吉川潮さん。
自分の奥さんのネタ帳を作っている話や、
落語界の裏話、
政治界の裏話まで、
ちょっと過激すぎて、そんなこと書いちゃっていいの?ってとこまで、
書かれてます!
談志さんの、若かりし頃からの自信過剰っぷりと、その後の有言実行っぷりが、
格好良すぎます!!!

格闘技 with 坂口安吾

昨日、
知り合いから、キックボクシングのレッスンを受けました。
まず、アップとして、
1分相撲をたくさんやりました。
わたしは、小学校の時、相撲部でしたので、
すこし役にたって嬉しかったです。
それから、はじめてのグローブをつけて、
ミット打ち。
そのあとは、対人シャドウと言って、
シャドウボクシングを、鏡ではなく、
向かいあってやるエクササイズをしました。
ミットに向かってやってるときのが、パンチの威力とかかなりの力を使ってる感じなのに、
これは、大して疲れません。
それに比べて、対人シャドウは、軽く体を動かしているだけなのに、
相手が目の前にいて同じことをしているだけで、
やはり命の危険みたいなものと、
少なからず感じてしまったのか、
かなり精神的につかれました。
目の前に相手がいること。
相手の安全を侵そうとすること。
そして、
自分の安全が侵されること。
そして、
その行為がパフォーマンス(見せ物)として成立していること。
格闘技の選手たちは、
このことにお金をもらうのですね。
ファイトマネー。
こういう『際(きわ)』で、
生きてるの、格好いいな。
そして、坂口安吾。
私は、
弱者よりも強者を選ぶ。
積極的な生き方を選ぶ。
この道が実際は苦難の道なのである。
なぜなら、弱者の道はわかりきっている。
暗いけれど、無難で、
精神の大きな格闘が不要なのだ。