雌伏期ソナタ2015

あけましておめでとうございます。
年末年始は、自分の家族と、
さらには、他人の家族に囲まれながら、
奇妙かつ無性に暖かい時間を過ごしました。
そんな私の2015年の目標は、
地味ではありますが、
地底で低音やけど寸前の温度で、
じわじわと、
じわじわじわと、
「雌伏期ソナタ」を満喫することです。
し‐ふく【雌伏】
[名](スル)《雌鳥が雄鳥に従う意から》人に屈伏して従うこと。
また、実力を養いながら活躍の機会をじっと待つこと。
「雄飛」の対義語であるこの言葉は、
雄鳥が大きな大志を抱いて活躍するのに対し、
雌鳥は屈服して従うという、
女性には、少々聞き捨てならないお言葉。
とは言っても、
健康第一の私にとって、
人生はまだまだ長い。
そんな甘えん坊の悟りに身を任せて、
今年は、きっと、
派手なことはないかもしれないけれど、
しっかりと着実に実力を養いながら、
雌鳥として、「雄飛」の機会を待つ「雌伏期」
バロック時代のソナタには、
教会ソナタと室内ソナタというものがあって、
以下のように分類されているそう。
教会ソナタ – 緩−急−緩−急の4楽章、舞曲風の楽章を含まない
室内ソナタ – 急−緩−急の3楽章が多い。
いずれにせよ、複数楽章から成るソナタという形式は、
緩−急の繰り返し。
自分でいうのもなんですが、
念願の演劇エリート校に合格し、
昨年の6月まで、
振り返る間もなく突っ走ってきたけれど、
9月から幕を開けた2年目は、
1年生の時と同じように頑張っても、
なかなか納得のいく、
ミラクルな創作に到達できないことが多くなった。
それでも、前に進んでいくために、
演劇だけにとどまらない、
さまざま性格をもつ「ソナタ」のような形式が、
必要になった。
そして、
いつのまにか、
生活の一部になっていた、
小説、
写真、
絵。
新しい角度から、
自分のやりたいことを見つめ直してみる。
わたしの、
書きたいこと。
撮りたいこと。
描きたいこと。
私にとっての、
演劇は人生に寄り添っている部分が大きいと思う。
自分の人生そのものを、
いかにクリエイティブな場所に置き続けられることができるか。
自分のライフスタイルをコーディネートすること自体が、
演劇であって、
ただ、
それが、人目につくかつかないかの違いだと思うことがある。
苦しいときは休憩しても、
意味がない。
苦しいときに助けてくれるのは、
続けていくことだけ。
昨年の10月あたりから密かに始まっていた
私の「雌伏期」
2015年は、バージョンアップした、
雌伏期ソナタとして、
自信を持って、
「演劇」なんて枠は、
どんどん大きくしちゃえばいい。
なんでもかんでも地底から、
じわじわ吸収していく、
独りよがりな雌伏期を思う存分満喫してやろうと思います。
皆様にとって、
素敵な2015年になりますように。

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