『笑っていいとも! 』によって気づかされた、私の血について。

太陽真っ盛りの南仏は、
すでに、観光客で溢れる季節となりました。
私のアパートの前の、
鐘の音がうるさすぎることで有名な教会。
教会
さて、話は先週末に遡りますが、
フランスにきた当初から憧れだった、
フランス語圏国立演劇学校集会のため、
リヨンに行ってきました。
AFFUT
フランス各地から11校の国立高等演劇学校:
L’Academie Limoges
CNSAD Paris
Ecole de la Comédie Saint-Etienne
ENSAD Montpellier
ENSATT Lyon
EPSAD Lille
ERAC Cannes
ESAD Paris
ESTBA Bordeaux
TNB Rennes
TNS Strasbourg
そして、
スイスから、La manufacture
ベルギーから、INSAS
計13校、200人近い参加者がリヨンに集結しました。
えんさと
二日間に渡る、le week-end inter-écolesのプログラムは、こちら。
プログラム
なんといっても、
目玉は、ドイツから来た劇作家、演出家でもあるファルク・リヒター(Falk Richter)と、
フランスの演出家、そして、俳優のスタニスラフ・ノルデー(Stanislas Nordey)のスタージュ。
ファルク・リヒターは、私の大好きな劇作家で、
初めて、自力でフランス語翻訳で読み上げた戯曲が、
彼の『IVRESSE』(陶酔)という作品。
当時、このドイツ戯曲が読めたことで、
フランス語を勉強して、
本当によかったと思ったくらい。
リヒターの通訳として、
一緒に来ていたAnne Monfortという演出家は、
リヒターの作品に出会って、
なんとしてでも、彼の作品を演出したいと思ったのだが、
当時、フランス語訳がなかったため、
3年かけて、自分でフランス語に翻訳し、
作品を発表したそうです。
そして、それをきっかけに、
今は、翻訳家としても活躍していて、
リヒターのほぼ全作品の翻訳を手がけています。
ノルデーに関しても同様で、
リヒターの文章に心を打たれて、
絶対に、この作品を演じたいと思い、
本人に直接コンタクトをとり、
共同演出作品として生まれたのが、
『MY SECRET GARDEN』という作品。


このエピソードのすごいところは、
「情熱」が人の立場をつくるということ。
やりたい気持ちがあれば、
「資格」はいらない。
むしろ、
「情熱」について来た「行動」が、
「資格(名前)」を与えている。
この出会いをきっかけに、
ますます、私は、
自分のつきたい職業を「俳優」とか「演出家」とか、
カテゴライズするよりも、
「演劇人」とくくりたいと思うようになった。
リヒターは、
「演出家」がリーダーだと思ったことは、
今までに一度もないと語っていた。
逆に、共同クリエイターになれない人とは、
仕事はできないとも。
だから、近年のリヒターの作品には多分野にわたるアーティストとの、
共同作品が多い。
例えば、
先ほど、例に挙げた、
私の大好きな戯曲、『IVRESSE』は、
振付家Anouk van Dijk との共同作品。

同じく、『PROTECT ME』

リヒターの作品は、
今、現在、社会で起きていることが、
彼の体内を経て、
消化、分解、結合を繰り返し、
そして、再構築され紡ぎ出される。
自分の「フィルターを通す」ということを、
こんなにも鮮やかに、
そして、しなやかにやってのける人はなかなかいないと思う。
フランスに来たばかりの頃、
日本人で演劇をやっているというだけで、
「歌舞伎」とか、「能」とか、
というキーワードが出てきて、
自己形成に、これらのキーワードが関与されていないことを、
恥ずかしくも感じたし、
同時に、嫌悪感も感じて、
日本人であることから、
極力、遠ざかろうと、
言葉の訓練のためもあって、
日本の音楽を聞くことも
you tubeで動画をみることも、
一切やめた時期があった。
2014年以降のさまざまなアーティストとの出会いによって、
自分の中に溜まっていたテレビ文化が、
一気に創作に溢れ出し、
大好きな日本語ラップも、
アイドルの曲も、
you tubeで見るバラエティーも解禁することに。
そんなこんなで、
昨日は、2週間前から、
ずっと、時期を見計らいながら、
楽しみにしていた、
『笑っていいとも! グランド・フィナーレ』を満喫。

改めて、
自分の体内に流れる血と、
素直に向き合えた瞬間。
日本人だから、
「日本人らしい」文化を強要される必要はない。
日本人である前に、
私には、
私の歩いてきた時代があって、
素直に響く、
ポップ・カルチャーがある。
こうやって、
背伸びせずに創り上げていく、
「自分のフィルター」なら、
末永くつき合っていけそう。
ちなみに、ここ最近、
一番感銘を受けたジャパニーズ・ポップ・カルチャーは、
PerfumeのハイセンスすぎるPV!!
『spending all my time』

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