辛いことのあとには、
かならず、
楽しいことが待っている。
と、よく言いますが、
逆に言えば、
楽しいことの後には、
かならず、
辛いことが待っている。
これは、全然嬉しくない。
酸いも甘いも謳歌しつくした、
ダンス・スタージュのあとには、
酸いにもほどがある、
チェーホフ短編集スタージュ。
台詞でも、
なかなか覚えられないのに、
詩的すぎるチェーホフの小説を、
軽く2,3ページ、
「明日までに覚えて来てね。」
と、70歳現役大女優は、
とびっきりの笑顔で、
言い放った。
有無を言わせない、
オーラと凛としたた佇まい。
『三人姉妹』『かもめ』など、
劇作家として有名なアントン・チェーホフが、
生涯で残した短編小説の数、
なんと129編。
星新一を思わせるような、
ほのかにあっと言わせる切り口で、
鮮やかな風景を、
「文体」という画材で描いていく。
日本在住の、
若くして生き字引のような同志に教えてもらった、
インターネット電子図書館『青空文庫』の存在。
http://www.aozora.gr.jp/
ここで、チェーホフの短編、
たくさん読むことができました。
ちなみに、
ファイルをダウンロードすると、
最後に、以下のような文章が。
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp)で作られました。
入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
ボランティアの皆さん、とは。
こんな有り難いお仕事をしてくれている方々に、
尊敬とエールを送ります。
本当に、このサイトなしに、
私の1週間はありませんでした。
ありがとう。
大量ダウンロードの結果、
今週は、
授業中、
i padが手放せなかったな。
テクノロジーの力にも、感謝。
どんなに、テクノロジーが進んでも、
最後は、自分で頑張るしかないのが、
演劇の情けないところであり、
かつ、人間味に溢れていて、
憎めないところなのですが、
初日は、
やってもやっても、
覚えるどころか、
すらすら発音できるようになるまでに、
皆がテキスト暗記した3倍の時間がかかってしまいました。
そんな哀れな劣等生を前に、
「昨日は、一体何をしていたの?」
と、またもや満面の笑顔で一言。
やるしかない。
やるしかないけど、
やるしかないのはわかっているけど、
やれる気がしないときは、
絶望を通り越して、
感傷的になってしまう。
週に45分づつ、
歌の個人レッスンがあるのですが、
そこで、英語版、日本語版と、
同時に取り組んでいる、
『耳をすませば』の主題歌『カントリーロード』には、
泣かされたなあ。
『カントリーロード』
カントリーロード この道 ずっとゆけば
あの街に 続いてる 気がする カントリーロード
ひとりぼっち 恐れずに 生きようと 夢みてた
さみしさ 押し込めて 強い自分を守っていこう
歩き疲れ たたずむと 浮かんで来る 故郷の街
丘をまく 坂の道 そんな僕を 叱っている
どんな挫けそうな時だって 決して 涙は見せないで
心なしか 歩調が速くなっていく 思い出 消すため
カントリーロード この道 故郷へつづいても
僕は 行かないさ 行けない カントリーロード
カントリーロード 明日は いつもの僕さ
帰りたい 帰れない さよなら カントリーロード
特に、後半の歌詞がすごい。
行かないさ、行けない。
帰りたい、帰れない。
「ふるさとを想う」と言えば、
大好きなアーティストASIA SunRiseの、
『Heavy Tokyo City Life』という歌があります。
これは、
「上京」のうた。
人間って、
人間の私たちが思っているより、
ずっとずっと繊細だ。
まわりの人たちの人生の充実っぷりには、
頭を悩ませがちだし、
ビジネス書によれば、
「インプット」の「アウトプット」繰り返しが、
成功に繋がるそうだけど、
(例えば、http://iso-labo.com/wakaru/business/output_input.html)
繊細な私たちには、
「インプット」でも、
「アウトプット」でもない、
空白の時間も、
きっと必要だ。