青年団国際演劇交流プロジェクトの戯曲GET!!

先週は、モンペリエにある出版社「Éditions Espaces 34」の、
編集長の方が、
ENSADに講演に来て下さいました。
http://www.editions-espaces34.fr/
この出版社は、
まさかの、
”未上演戯曲”を出版している、
戯曲の出版がさかんなフランスでも貴重な存在。
日本同様、
フランスでも、
戯曲の出版は困難なこと極まりない。
まして、
未上演戯曲の出版ともなると、
出版社側が、作家と一緒にハイリスクすぎる綱渡りをすることになる。
例えば、
需要が少ないため、
金額の35%は、本屋へ。
25-30%は、宣伝、輸送。
そして、出版社と作家には、
8−10%ずつしか配分されないそうです。
年間200本から300本以上の戯曲を読み、
出版を決定するそう。
ほぼすべてが現代戯曲のため、
最年少作家は、24歳。
この講演会に備えて、
各自、Éditions Espaces 34から出版されている
現代戯曲を6本読んできていたのですが、
あまりにコンテンポラリーすぎる戯曲内容に、
議論が白熱。
役者として、演出家として、
現代戯曲にどう挑むか、
演劇の「三位一体」を再確認。
編集長の方から、サプライズのプレゼントとして頂いたのは、
なんと日本語翻訳付きの戯曲!
Yan ALLEGRET氏の『ハナノミチ』『雪-Neiges-』
http://www.editions-espaces34.fr/spip.php?page=espaces34_auteur&id_article=221
両作品とも、
日仏若手演出家シリーズ
青年団国際演劇交流プロジェクトで上演された作品です。
青年団国際演劇交流プロジェクト2008
Hananomichi Project『ハナノミチ』
http://www.seinendan.org/jpn/info/info080603.html
青年団国際演劇交流プロジェクト2011
『雪-Neiges-』
http://www.komaba-agora.com/line_up/2012/01/yan/
これらの作品は、上演が決まる前に、
作者が、日本で公演することを念頭においていたので、
初版から、日本語訳付で出版されたそうです。
なんて、贅沢。
モンペリエに来てから、
日本人とすれ違うことすらもない日々ですが、
目を凝らせば、
日本のカケラ、
むしろ、
日本演劇のカケラがそこら中に、
転がっていて、
なんとも、誇り高い気持ちになるし、
ぽんぽん付きの手編みのセーターを着て、
ぬくぬくしているような、
なんとも、守られているような気分になる。

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