日本に滞在していた約1ヶ月の欠席を経て、
コンセルバトワールに戻りました。
昨日は、新年一発目の古典のクラス。
1週間に1度しかないクラスなので、
毎回、授業を始まる前に、先生にふられた何人かの生徒が、
自分の近況をみんなの前で「演劇的」に語ります。
今日は、絶対私だろうな、と構えていたら、
やっぱり私でした。
「東京での公演はどうでしたか?」
と聞かれて、
そこから、みんなの前に出て、話を始めます。
先生の指示(演出)に従って、
特定の生徒一人に向かって話すところから始め、
また別の生徒と移っていき、
最終的に、9人全員に語っていきます。
うまくいくと、
ただの近況報告が、
本当にスペクタクルになる。
5分くらい話して、これで終わりかと思いきや、
「じゃあ、ちょっと抜粋してやってみて。」
えええええ!!!
ここで、無理です、なんて言ったら、
演劇人としての心粋が廃るので、
言われるがままに、
ワンシーンを抜き出して、
日本語で発表。
呼吸乱れまくりながら、
終わりです、というと、
先生の演出はまだ続行していて、
「そのまま真ん中に立って、しずかに、そっと、いま演じたシーンをフランス語で言って。」
みんなの集中している目を、
静かに見つめていたら、
自然にぽろぽろと、フランス語が出てきました。
言語というよりも、
観客のコンテクストが変わるだけで、
こんなにも空間が変化していく。
不思議な感覚。
発表後は、毎回恒例の恐怖のディスカッション。
めずらしく、みんなあたたかかった。
授業のあと、クラスのメンバーと近くの偽日本料理屋で撮った写真。
パリには、日本人がやっている風にして営業している、
偽の日本料理屋がたくさんあって、
私のために選んでくれたから言えなかったけど、
実は、本当に本当にまずかった。
もう一生行かない。
そして、やっぱり、
「美味しい!」と笑顔で言ってしまった、
相変わらず根っからの日本人な私。
Qのサイトに第4回公演『虫』の舞台写真がアップされました。
http://qchan9696.web.fc2.com/Q/04-mushi.html
そして、Qの次回公演は、来月頭、TPAMショーケース参加作品『いのちのちQ』だそうです!
http://qchan9696.web.fc2.com/Q/next.html
それでは、皆様にとって、素敵な2013年になりますように。
愛を込めて。