とうとう明日7日から、フェスティバル・アビニョンが始まります。
7月の3日くらいから、徐々に、OFFに参加する劇団が集結し始め、
あっという間に、街は張り紙だらけ。
昨日は、これから私が取材させてもらうカンパニー、
Compagnie l’Aorte(ロルト)の最終舞台稽古を見学させてもらいました。
彼女たちが使う、劇場レスペレートでは、
1日になんと9団体が公演を行います!
劇場HP:http://avignon-theatrelesperluette.fr/salle-1/
タイムスケジュールは、
10:00〜/11:30〜/13:00〜/14:30〜/16:00〜/17:35〜/19:35〜/21:00〜/22:30〜
団体により異なりますが、
上演時間はだいたい1時間。
つまり、30分間で、
客出し→舞台セット/照明変える→客入れ
を行わなければいけないのです。
この明らかに無理と思われる条件は、どこの劇場も一緒。
このあり得ない厚さのプログラムには、
1150団体分の1150作品が、
劇場ごとに時間を区切って紹介されています。
毎年、演劇祭中には、
町中のカフェも高校も、はたまた誰かの自宅も、
どこもかしこも劇場になりますが、
ここは、下北沢な感じの小劇場。
昨日は17時から21時の間劇場を使えることになっていて、
その間にやらなきゃいけないことは、
照明合わせ、舞台セットのバミリ、テクニカルリハーサルetc…
普通だったら、丸1日かかってもおかしくないような行程を、
4時間でやりきっていました。
照明の明かり作りは、劇場から、2人、技術スタッフとして、
デスクにデータを入力するところまで、
一緒にやってくれるそうですが、
公演中は、すべて劇団のスタッフが操作。
といっても、劇団付のスタッフをつれて来れるほど、
金銭的に余裕のあるカンパニーは少ないので、
「誰か」がやります。
彼女たちのカンパニーの場合は、
今回のプロジェクトには関わってない、劇団員。
ちなみに、劇場にいた2人の技術スタッフは、
普段は役者として、活動しているそうですが、
毎年、フェスティバルの間だけ、
技術スタッフとして雇われているそうです。
つまり、地元の人。
照明も、舞台上のバミリも、舞台裏にある舞台セットも、
なにもかも9団体分…
退出時には、すでに次の団体が、
出口で待ち構えていて、
交代。
劇場の前のバーでは、
劇場のオーナーが、
ピザとお酒を用意して待っていてくれて、
他の8団体と交流。
そして、今日6日は、
無料で行われるプレ公演。
(やるかやらないかは、劇団の判断。)
そして、17時から前夜祭として、
1150団体が、一斉に街でパレードするそうです。
劇場のオーナー曰く、
しっかりした規則があったら、
フェスティバルOFFは、やっていけないとのこと。
なるほどなあ、と思いました。
不平不満を言ったところで、
何も変わらない。
さあ、どうするか。
やるしかない!