個人的な「不幸」のご報告

今日、私の第一志望だった学校に落ちました。
私は、コンセルバトワールにいて、
明日の公演のリハーサル中に、一緒に受けた友達2人が受かったことにより、
自分が落ちたことがわかって、
その瞬間から、
日本に帰るとか、
私には、才能がないとか、
ありきたりのことを言いながら、
一目も気にせず2時間泣き続けました。
2010年の11月に、
新宿のルミネ1のスタバで、
フランスで演劇関係の仕事をしている友達に、
TNBの学校の話を聞きました。
家に帰って、
学校のサイトで受験要項などをみつけても、
フランス語がほぼ読めなかったので、
全く意味が分からなかったのに、
直感で、ものすごく行きたいと思って、
その半年後に、
3年に1度しかない2012年のTNBの受験に向けて渡仏しました。
そんな私にとっては「すべて」だった学校に落ちて、
2次試験までいっていただけに、
悔しくて、
虚しくて、
惨めで、
もう、このままフランスにいてもしょうがないと思って、
パニックになりました。
みんな、私の泣きっぷりに、
動揺して、
ありとあらゆる手段を使って、
慰めようとしてくれたのですが、
わたしは、もはや、まばたきの仕方とかが、
わからなくなるほど、
泣きました。
トイレに行ったら、
自分の顔があまりにもひどくて、
笑ってしまって、
ちょっとだけ冷静になりました。
学校のあと、
私のパートナーであり、
一番の同志である、
3次試験に進めた2人と、
私の3人で、
飲みに行きました。
2人に、
香子ちゃんは、日常も派手だから、
落ち込むときも、派手で、
あまり心配していなかった、
といわれて、
思わず笑ってしまいました。
24歳にもなって、
10代の子たちを前に、
2時間泣き続け、
なぐさめられている私って、
もはや、幸せだな、とか思えてきて、
やっぱり、笑ってしまいました。
2人が受かって、私だけ落ちたこと、
心から悔しいし、嫉妬するし、
でも、心から誇りに思います。
どんなに皆から、
なぐさめられたり、褒められたり、するより、
やっぱり、
今まで一緒に戦って来た同志に、
「香子ちゃんのことは、
何も心配してないよ。
たぶん、夜になったら、
もう明日の台詞の確認してるよ、きっと。」
って、言われたら、
一瞬で立ち直れてしまいました。
あら、不思議。
さらに、3次試験の5日間に及ぶスタージュの課題を見せてもらったのですが、
もはや、暗号。
まさかの、すべての課題テキストが、
古典戯曲で、
私なんて、初見で読めたものじゃない。
すべての事柄は、
やっぱり、
「必然」
今の私にどう考えても、
これらのテキストを演劇的に扱うことは不可能。
演劇の形式は、無限。
しかし、過程においても、作品においても、
言葉が不可欠。
今年、1年間は、とにかくいろんなチャンスに恵まれて、
演劇に大忙しだったけど、
さて、
この結果をどう受け入れるか。
稽古のせいにして、
語学学校との両立は、
始めから無理とあきらめていたけど、
今のままでは、
外国人であること、
フランス語を十分にしゃべれないことを、
逃げ道にしてしまう。
せっかくだから、
言い訳が出来ない場所までいってから、
自分の演劇の才能を嘆こうと思います。
今日は、
心ゆくまで、
人生の「不幸」を味わって、
苦しかったです。
でも、1日は24時間しかなくて、
過去を振り返ると、
この1年にこれ以上頑張ることは出来なかったな、と、
自分に甘いかもしれないけど、
言えるくらいのことはやってきて、
後悔はする必要はないみたいなので、
それでは、
しかたなく、
前に進みます。
以上。

2件のコメント

  1. しおり · 6月 19, 2012

    SECRET: 0
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    がんばれ、きょうちゃん!!

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  2. 再生 · 6月 26, 2012

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    素敵だね。

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