ラシーヌ『ブリタニキュス』

今週の課題だった、ラシーヌの『ブリタニキュス』がやっと終わりました。
日本で、万葉集読むみたいなもんだから、
さすがに、今回は、難しすぎて半ばあきらめていたけど、
救世主が現れました。
なんと、パリのジュンク堂に岩波文庫から出ている日本語訳を発見!!
スクリーンショット(2011-10-05 20.59.11)
こんなマイナーな本がフランスで手に入るなんて!
ただ、値段は倍したけど、
価値は私次第だと思って、購入。
読んでみたら結構、面白かったです。
主人公のネロンは、「暴君ネロ」のあのネロのことらしい。
ためしに、気に入ったシーンを日本語で練習して、
昨日先生とみんなに、本、見つけた!!と報告したら、
ブラボー!ってすごい喜んでくれて、
日本語でシーンを発表。
一緒にやった子はもちろんフランス語で。
今回の最大のテーマはアレクサンドラン(*)だから、
日本語やるのは、あまり意味がないのだけど、悲劇を演じるというテーマに関しては、
今はこの方法が最良と考えました。
発表後、毎回ディスカッションしてどうしたら感想とかもっとよくなるかとかを、
話し合うのだけれど、
日本語にもアレクサンドランがあるのでは!?といわれた。
だから、シーンを作る上でみんなは日本語がわからないから、
音楽を意識しました、と答えたら妙に納得してくれた。
いちいち寛大。
他のシーンは、日本語で読んでから、
フランス語で挑戦。
大変なのは、自分がしゃべってるときより、相手の台詞のとき。
言ってることがよくわからないから、
とっても不自由。
でも、その分、声や動作のニュアンスにすごく意識がいった気がしました。
今日の最終発表では、
パートナーが、私とやるシーンを
何故か、日本語で覚えて来てくれた(笑)
感動。
とにかく、わかったことは、
「外人としての遠慮」だけは絶対に禁物。
他は、どんなに迷惑をかけても、どんなにめんどくさいことを頼んでも、
問題ない。
と、勝手に確信している。
*アレクサンドラン
アレクサンドラン(または十二音綴、alexandrine)は詩における韻律の行、つまり詩行(詩句)の一種。英語詩でも使われ、その場合はアレクサンドル格と訳される。アレクサンドランはバロック時代のドイツ文学や、近・現代のフランス語詩で一般的である。イギリス演劇でも、古い時代に使われることは多かったが、クリストファー・マーロウやウィリアム・シェイクスピアによって弱強五歩格にとって代わられた。(ウィキペディアより引用)
http://ja.wikipedia.org/wiki/アレクサンドラン

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