コンセルバトワールでの最初の一週間が終わりました。。
すでに、瀕死状態(笑)
なんと、15区の顔である、先生のリザが病気になって、
3週間のあいだ、代行の先生アンが授業を受け持つことに。
彼女は、19歳のとき、
演劇経験ゼロで、パリのコンセルバトワールナショナルに一発合格したという伝説をもつ奇才。
現在は、女優であり演出家。
授業初日の3日前になって出された課題が以下。
1週目:Roland Schimmelpfennig『プッシュ・アップ』
2週目:ラシーヌ『ブリタニキュス』
3週目:ブレヒト『アルトロ・ウィの抑え得た興隆』
3つの時代、3つの手法、3人の戯曲を取り上げるというワークショップらしい。
初日は、自己紹介を5分間の作品にして発表するという課題からスタート。
みんなのことを、あり得ないほど好きになる作品ばかりだった。
わたしは、フランス語で話すとどうしても子どもっぽくなってしまって、
なめられると思って、
日本語でしゃべって、
それ尾自分で通訳するという作品を作りました。
いずれにしても、フランス語を話すと子どもみたくなっちゃうから、
お笑い。
そして、今週野の課題の、なぞのドイツ人ローランの戯曲。
Roland Schimmelpfennigは
ベルリンのシャウビューネの若き演出家として活躍する演出家トーマス・オスターマイヤーとも、
よく仕事をしてるというドラマツルギー兼、演出家兼、作家。
会社の中での人間関係のはなし。
3つのパートに別れていて、ダイヤローグとモノローグのみで構成されている。
ダイヤローグの合間合間に、モノローグが挟まれる形式になっていて。
徐々に、キャラクターとか関係性が明らかになっていくのが、
とても面白い。
ダイヤローグは、同じ時間軸で続いていくんだけど、
その合間合間にモノローグで真意が入ることによって、
どんどんダイヤローグが異なって聞こえてくる。
授業は、先生が進めて行くというよりは、
シーンを発表して、その場でディスカッションをして、他の生徒に演出される感じ。
この戯曲を扱った授業が1日5時間、月曜日から水曜日までつづき、
木曜日は、
午前中は、ヨガをもとにした身体訓練3時間半、
午後は、選択科目である経験者向けの演出の授業が5時間。(選択科目はパリの各コンセルバトワールから集結したメンバーで行われるため、人数制限のあるものは再度オーディション。)
演出の授業では、来週からドストエフスキーの『地下室の手記』を扱うらしく、
早速自分で5分くらいの作品を作ってこいとのこと…
ハード。
週末は、明日からの課題であるラシーヌの『ブリュタニキュス』を読んでみようと何度も試みたけど、
登場人物の解釈でいっぱいいっぱいでした…
でも、15区の雰囲気は最高。
コンセルバトワールによって違うみたいだけど、
15区は、1年生から3年生まで一緒のクラスで行う。
月曜日は、朝からみんなで朝ごはん。
クロワッサンを一緒に食べる会というのがありました。
授業は10時からだけど、
基本的に9時からきて1時間『プチ先生』という、生徒によって行われる授業がある。
やりたい人が、ワークショップを行う。
それにしても、みんな若い。
基本的に高校卒業した年だから、一番下は1994年生まれ…!!
衝撃。
はじめて、年を感じました笑
ちなみに、わたしは、最年長なので、
絶対、みんなに、気を使わせたくない一心で、
今までにないやる気と積極性を見せています(笑)
そんな、一週間。
モチベーションが高すぎて、眠れぬ夜を過ごしています。