今年の5月公開の映画。
見逃したと思ってたら、まだやっていた!!
そのまま訳したら、『少年と自転車』
2011年度カンヌ映画祭のグランプリ作品です。
パリの映画館事情が、いまいち謎に包まれていますが、
たいてい、どっかでいつまでも上映しています◎
サン・ラザールの古い映画館、Saint-Lazare Pasquierにて。
ここは、ちょっと伝説の映画館で、
前に、ピナ・バウシュのドキュメンタリーを観たときはじめてはいって、
なんと、客席が3列しかなかった!!!
うしろの方に、少し座席はあるもののほぼ3列!
そのときは、お洒落なおばあさんと二人っきりで、なぜか隣同士で観ました。。
監督は、カンヌ常連で、ベルギー国籍のJean-Pierre氏とLuc DARDENNE氏。
兄弟で作っているみたいです。
予告:http://www.allocine.fr/video/player_gen_cmedia=19211617&cfilm=179072.html
お父さんに捨てられて孤児院で生活している男の子シリルと、
偶然、お父さんが売ったであろう自転車をみつけた美人美容師サマンサ。
そして、シリルは毎週末を彼女の家で過ごすようになる。
フランス語で、お父さんを呼ぶとき、
パパの、2個目のパの音にアクセントがつく。
この呼び方が、なんとも切ない。
親子って、すごい。
『宇宙』
二人の間に何も理由とか、常識とか、損得とか、存在しないから。
シリルは、彼を捨てて、別の若い女と一緒になった父親に、
会うことだけがすべて。
会っても、やっと会えても、あたりさわりない言葉をひとことふたことかわすだけ。
しまいには、近所の不良にそそのかされて、強盗したお金をお父さんに届けにいく。
展開が予想できそうでできないぎりぎりのラインを、
ころころと進んでいく。
ダルデンヌ兄弟共同監督作品:『イゴールの約束』(1996)、『ロゼッタ』(1999)など。『ロゼッタ』は1999年カンヌ映画祭でパルムドールを受賞。ブリュッセル自由大学の脚本講座主任教授。