渡仏、そして早速『COSÌ FAN TUTTE』

一昨日、パリに着いて、
いつもながらもう日本に帰りたくなってしまったので、オペラに行きました。
http://www.operadeparis.fr/cns11/live/onp/Saison_2010_2011/Operas/spectacle.php?lang=fr&event_id=1322&CNSACTION=SELECT_EVENT
モーツァルトのわかりやすーいラブコメ、コジ・ファン・トゥッテ。
Takenaka Kyoko web
タイトルは、「まあ、女ってこんなもんだよね」って感じの意味らしいです。
タイトル通り、ストーリーは、とてもシンプルで、
二人の美人姉妹にそれぞれ恋人がいて、
彼女たちは、自分の彼氏が大好きで、
一生この人と一緒!って思っている。
彼氏たちも、同じで自分の彼女たちは、決して、自分らのことを裏切ることはない!と思っている。
しかし、哲学者の変な人が、「女は必ず心変わりするものだ!」と言ってきたから、
自分たちの彼女だけは違うということを証明するために、
二人は変装して、互いの彼女を交換して口説いて口説いて口説きまくる!!!
この口説いてる時間が、3時間(笑)
そしたら、とうとう女の子たちは折れちゃう。
「まあ、女ってこんなもんだよね」
ちなみに、サブタイトルは「恋人たちの学校」といい、
異性に対して感情のおもむくままにしていると痛い目にあうから気をつけてネ!
って、とこでしょうか。
オペラって、すごくお固いイメージがありますが、
話の内容は、至ってシンプル。
今回は、デスピーナという姉妹の侍女役を演じたAnne-Catherine Gilletの存在感がすごすぎて、
圧巻。
Takenaka Kyoko web
カーテンコールの拍手も、主役を完全に勝る大きさで、こんなこともあるんだなと思いました。
それにしても、なんとも「危険」を伴う歌い方をするんです。
のどを壊しそうな、音程を外しそうな、オペラなのにポップみたいな…
とにかく、リスクだらけで、ほっとけない。
今回は、特にオーソドックスな演出だったから、とてもリスキーな印象を受けました。
でも、絶対、綱渡りの綱から落ちなかった、最後まで。
コントロール下にある、アバンギャルドほど、かっこいいものはない!
というか、アバンギャルドなんて、コントロール下にしか、存在しないのか。

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