サブタイトル、
-哀しいテーマに関する滑稽な論考-
感想
「とても、抽象的な作品でした。」
ここでいう、「抽象的」という描写は、
時間と手間をかけて限りなく「具体化」された結果に対する「敬意」として用いるもので、
難しくてよくわからなかったなぁ、というような「放棄」的用法ではありません。
いや、実際よくわからなかったことには、違いないのですが、
言葉にはできなくても、
かじってみたら、蜜がつまりにつまっていた真っ赤な林檎みたいな、
強烈な印象を、
「わからない」の一言ですませたりするほど、
観客は、馬鹿じゃないのです。