『谷崎潤一郎マゾヒズム小説集』

このタイトルと表紙、惹かれましたー…。
$Takenaka Kyoko web
新潮社文庫で、谷崎はほぼ読破していたのですが、
このタイトルで編集されると、
おんなじ作品でも、ちがう感じを抱いてしまったり。
『少年』という作品なんて、最初読んだ時は、ただの過激な子どもたちのちょっと暴力的なはなしだなあ、なんて思って読んでいましたが、
この本で読んだら、マゾヒズム!!
この感覚がマゾヒズム!なんですね!!
ちなみに、「マゾヒズム」を引いてみると、
肉体的精神的苦痛を与えられたり、羞恥心や屈辱感を誘導されることによって性的快感を味わったり、そのような状況に自分が立たされることを想像することで性的興奮を得る性的嗜好の一つのタイプである。
この「マゾヒズム」という一見、異常な現象が、
谷崎の計算され尽くされた美しい文章によって、
どうにもこうにも官能とか、性的なものには、とどめられない、
力強い人間の本質見たいのが見えてきてしまうんです。
で、「汚い」とか「気持ち悪い」とかの最上級までいったところで、
一発逆転!!
床一面ののコスモスとか、きらびやかな宝石とか、
そんなもの目に入らないほどの、「美」とか「純」とかが現れちゃうんですね。
これだから、気持ち悪いものって隅に置けません。
『魔術師』とくに、お勧めです。
〈内容〉
エスカレートする遊びの中で、少年と少女が禁じられた快楽に目覚めていく「少年」、女に馬鹿にされ、はずかしめられることに愉悦を感じる男を描く「幇間」、関東大震災時の横浜を舞台に、三人の男が一人のロシア人女に群がり、弄ばれ堕ちていく「一と房の髪」など、時代を超えてなお色鮮やかな、谷崎文学の真髄であるマゾヒズム小説の名作6篇。この世界を知ってしまったら、元の自分には戻れない。

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