持っていた本を、読み終わってしまい、本当に、何の気なしに買ったこの本、
すごいです…!!!
森瑶子、富岡多恵子、大庭みな子、倉橋由美子、瀬戸内寂聴、谷川俊太郎、
遠藤周作、吉行淳之介、梅原猛、作田啓一、福永武彦、中村真一郎、椎名麟三、
武田泰淳、円地文子、伊藤整、太宰治、坂口安吾、石川淳
こんな、そうそうたるメンバーを編集したのは、中村真一郎さん。
評論から、小説まで、幅広く文章を書いている方のようです。
ウィキペディアによると、
1957年に妻の急死をきっかけにして、精神を病み、電気ショックの療法[2]を受けて、過去の記憶を部分的に失い、その予後として、江戸時代の漢詩を読むようになってから、いままでの西洋の文学に加えて、漢文学の要素が作品に加わっていくようになった。
また、「余技」のレベルをはるかに超えていたのが、ラジオドラマの脚本である。単なる声による演技の再現というレベルをこえて、音による風景描写ともいえる深みを出すことに成功し、安部公房などの後の世代のみならず、ヨーロッパの放送局にも影響を与えた。
やっぱり、天才って、イケてる!!
男性の著者も、かなり女性の読者を意識して書いている感じで、
ちょっと、人生観変わってしまうぐらい影響を受けてしまいました。
どの方も、文章が、とてもていねいで、
おじいちゃんや、おばあちゃんから、
話を聞かされているようで、
妙に、信憑性があります。
信じてみたくなる文章。
やっぱり、インターネット上などに、記載されている文章などと、
違って、本には、
やっぱり、重みがあるなぁ、と改めて感じました。
ツイッターとか、ブログとか、
きっと、これからどんどん、
自分の気持ちの発信が、たやすくなっていくのだけれど、
かんたんに、なればなるほど、
その想いに関する、度合いみたいのが、計りにくくなってしまうのかもしれないと思いました。
もちろん、なんでも、思ったことを表現するのは、
素敵なことだけど、
たまには、何回も推敲に推敲をかさねた文章を、
読むのは、
読む方も、エネルギー使うし、
ずっしりどっしり、腰をおろしてきやがります。
脱線、脱線。
とにかく、
現代よりも、もっともっと、
自由に恋愛がしにくかった時代に、
ジレンマたっぷりのプールで、
器用におよぐわけでもなく、
かといって、ばたばた溺れるわけでもなく、
あっさり、プールの底に、足をついて、
歩いちゃった人たちによる、
恋愛についてのおはなし。
それは、時代とか、軽く飛び越えて、
2010年、23歳の、
わたしの心を、
めっちゃパンチしてくるのでした。