http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/shosai_10_tango.html
もう、Bunkamuraに感謝せざるをえない!って感じの作品でした。
作品自体がかなり地味だし、そんな有名でもないし、
でも、かなり主張、そして、時代と密接した内容で、
きっと、商業的に考えたらいろいろと、むずかしいだろうに、
本当に、すばらしいお金のかけ方だと思います。
もちろん、お客さんが入る事も大切だけど、
そもそも、舞台芸術と言うものは、コストがかかる物だから、
まずは、しっかりとした後ろ盾のもとで、
思いっきり、アーティストの才気を発揮出来る場所、
=劇場、
だと思います。
あとは、今回みたいな作品は、
お客さんも、かなり重要と思いました。
たとえば、最近はやりの『現代アート』と称されてるものとか、
ぱっと見て、
わ!かわいい!、
すてき!
っていう風な心の捉え方もあると思います。
何気なく、というか、ふいに、というか。
でも、見る側も努力しないといけない作品って、やっぱりあると思います。
時間をかけて、いろんな側面から考えて考えて、
「観る。」
巨匠と称される人たちの絵は、やはり、そうだと思います。
昨日、どうでもよかった絵が、
次の日には、とてもすばらしいように見えてしまったり。
今回の、『タンゴ』は、まさしく、そんな作品。
お客さんも頑張らないと!
正直、とてもとてもつかれましたけど笑
串田和美さんの美術も、
どんどん違った見え方がしてきて、
かなり抽象的なつくりなのに、
後半にいくに従って、作品とリンクしてきていたように感じました。
後半に、どんどん引き込まれていく作品って、
本当に、そのときの空間に立ち会った感があって、
わたしは、すごく好きです。
作:S.ムロジェック
翻 訳:米川和夫/工藤幸雄
演 出:長塚圭史
出 演
森山未來、奥村佳恵、吉田鋼太郎、秋山菜津子、
片桐はいり、辻萬長、橋本さとし