アゴタ・クリストフと「ゲゲゲの女房」

 昨日読んだ戯曲について。
友達にすすめられて、「悪童日記」で有名なアゴタクリストフの戯曲集を借りに、図書館に行きました。
あ、ちなみに、すごく便利な図書館の検索サイトを見つけました。
可愛いし、使い方がわかってくると楽しくなる。
その場で、自分の家の近くの本屋さんに取り寄せて、数日後に、受け取ることもできます。
カーリル http://calil.jp/
で、その戯曲集の中で、最初の戯曲。「エレベーターの鍵」という作品に心奪われました。「昔々のこと、美しくて若いお姫様がおりました。」という文章から、おとぎ話調の女ひとり語りが始まります。
そこからは、毎日ひたすら夫の帰りを城のなかで、待ち続ける女のほぼ一人芝居。
自由を奪われていることも、気づかずに、夫の愛を受け、年老いていきます…
アゴタ・クリストフは、1935年ハンガリー生まれ。21歳のとき、1956年のハンガリー動乱から逃れるため、夫と共に生後4ヶ月の乳飲み子を連れ、オーストリアを経てスイスのフランス語圏ヌーシャテルに亡命しました。
いま、NHKで放送されている、朝の連ドラ「ゲゲゲの女房」もそうですが、戦争を体験している人
かく文章ってやっぱりどこかちがう。
どんなに、登場人物の描写がかなり多面的だと思いました。
でも、現代の私たちが読んでも、魅力に思うのは、やっぱり私たちだって多面的だから。
私たちだって、戦争のような悲惨な体験に遭遇したら、思わずしてしまうような表情や、声、破壊する力、「そういうもの」持ってるのに、それらを外に出す状況は持ってない。
でも、人間だから「そういうもの」を秘めている。
ゲゲゲの女房の水木しげる役の向井さんにも、ふとした瞬間に垣間見える。
もう戦争から帰ってきて、日常生活という感情吐露を少々抑圧された環境での、「そういう部分」。
演劇でも、そうかもしれないけど、抑圧とか制限があるなかでの、身体って
私はすごく魅力的だなっておもう。

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